光が抜けた先を見た私は、ただ呆然とするしかなかった。 私が見たのは〝村〟だった。 今まで居た町には似ているけど、どこか古い。 オマケに、住民には耳と尻尾が付いていた。 美里は村の前の茂みに置き去りにされており、目の前には。 灰色の耳と尻尾をつけた子供たちが、楽しそうに走りまわってい…る。