桜の花びらが左右に吹き荒れる “桜音楽高校”にある、一番大きな桜の木の前で。 若干青よりの黒髪で、腰まであたる、 長いポニーテールをした一人の少女が。 暖かい春につられ、 淡いピンク色に染まりきった、桜の木を見上げていた。