あたしは栞理の服装を上から下までジロジロと見てしまった。


ボーダー柄のサマーニットに大きめの花のネックレス。


ジーンズのショートパンツに白いミュール。


派手ではないがすごくよく似合っている。


自分にどんな服が似合っていて、それをそつなく着こなしている感じだ。


「そんなにジロジロ見ないでよ」


栞理に言われてあたしは慌てて「ごめん」と、視線をそらした。


「今日は結局何人で遊ぶの?」


他の子たちとの約束場所へ移動しながら、あたしは栞理に聞いた。


「ん~と。たぶん8人か9人くらい」


「そんなに!」


栞理が少し声をかけただけで10人近い友人たちが集まるんだ。


「ちゃんとカッコいい男の子ばっかり呼んだから、期待しててね」


そう言いウインクしてくる栞理。


正直あたしは彼氏がほしいわけじゃないから、それに対して嬉しいという感情はなかった。


しかし、せっかく栞理が紹介してくれるんだからそんな態度は見せられない。