翌日。


あたしは川上君を思いだしながら、栞理たちと遊びに行く準備をすすめていた。


男の子たちも来るということなので、一応可愛いワンピースを選んだ。


でも、あたしの気分は暗かった。


本当なら今頃川上君との予定のために、めいっぱいオシャレを頑張っていたはずだ。


それが、ワンピースを着るだけでもう満足してしまい、手にとったネックレスは宝石箱へと戻された。


それでも、遊んだことのない栞理と一緒に遊ぶのはそれなりに緊張して、鏡の前で何度も自分の姿の確認はしておいた。


そして、お昼前。


準備を終えてリビングでテレビを見ていると玄関のチャイムが鳴った。


あたしはバッグを持ち、両親に声をかけると家を出た。


玄関の前には栞理が待っていて、私服姿の栞理はいちだんと綺麗だった。