亜耶ともっと一緒にいたい。


いつしかそう思うようになり、イジメの標的にされるかもしれないと思いながらも、亜耶に近づいたんだ。


亜耶は思っていた通りの子だった。


いつも笑顔で、可愛くて、人をけなしたりしない。


あたしが亜耶と一緒にイジメられた時は、泣きながら『ごめんね』と、繰り返していた。


だけどあたしはその時、全然辛くなかったんだ。


悪口を言われても平気だったし、ゴミを投げられたって平気だった。


だって、隣に亜耶がいるから。


亜耶ならこういう時どうするかな?


そう考えると、悪口を言った子のいい所を探す事ができた。


ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てる事ができた。


そうしているといつの間にか亜耶へのイジメは少なくなっていき、普通に接してくれる友達が増えていた。


亜耶ってすごい子だ。


小学生の頃から、あたしはずっとそう感じていたんだ。