亜耶の言葉にあたしは戸惑い、視線を泳がせた。


一瞬にして色々な考えが浮かんでは消えていく。


まさか亜耶は大変な病気かなにかなんじゃないか。


余命宣告をされていて、もうすぐ死んでしまうのではないか。


そんな恐ろしい考えに行きつく。


「亜耶……」


「今を目一杯楽しみたい。あたしは、ただそれだけだよ」


亜耶はそう言い、ほほ笑んだのだった。