「午後の体育の授業このままサボっちゃう?」


その言葉にあたしは「え?」と、亜耶を見た。


亜耶がそんな事を言うなんて珍しい。


今まで学校や授業をさぼった事なんて1度もないはずだ。


「本気?」


あたしが聞くと、亜耶は「うん」と、頷く。


これはチャンスかもしれない。


一緒に授業をさぼっている間亜耶から何か聞き出せるかもしれない。


そう思い、あたしは亜耶と2人で体育の授業をさぼることにしたのだった。