お風呂から出て扇風機にあたると、少しは落着いて来た。


川上君は亜耶の事が好きだと言った。


それなのに、あたしとキスをした……。


川上君にとってキス自体が大した行為ではないのかもしれない。


それはそれでショックだけれど、川上君の今までの行動を見ているとそう考えるのが一番妥当だった。



海外のようにキスは挨拶。


という事かもしれない。


でも……。


今日は眠れなさそうだな。


あたしはそう思ったのだった。