毎日のように告白されているというのに、全く自覚がない。


可愛いとか、カッコいいの考え方自体が違うのかもしれない。


「あたしは菜月の恋を応援するよ?」


気が付けば亜耶はご飯を食べ終えて、あたしの隣でくつろいでいる。


「うん……ありがとう」


到底叶うとは思えない片想いだけれど、この気持ちは大切にしたい。


そう思いながら、あたしは残りのお弁当を食べたのだった。