「それ、あたしたちも受けなきゃいけないの!?」


「たぶん、そうだと思う」


それを聞いて少なからずあたしも動揺してしまった。


事情聴取なんて今まで一回も受けたことがないし、警察署に行ったこともない。


後ろめたい事なんて何もないけれど、やっぱり緊張を感じてしまう。


それにしても栞理の落ち込み方は激しく、頭を抱えている。


「栞理はケンジ君の何かを知っているの?」


あたしがそう聞くと栞理が顔をあげて「何もしらない」と、答えた。


きっと、他のメンバーもそうだろう。


参考になるような情報は何も持っていない。


それに、男子たちはすぐに解放されたと言った。


と言う事は、ケンジ君が河原で死んだ原因がおおかたわかっているからじゃないだろうか?


「ねぇ、聞いてもいいかどうかわからないけど……ケンジ君は、どうして死んだの?」


あたしはおずおずとそう質問をした。