「うん。今朝、河川敷で亡くなっているのが発見されたらしい」


深刻な顔をしてそう答える栞理。


「嘘でしょ……?」


「本当だってば!」


栞理はイライラしたように声を荒げた。


そんな事を言われても、はいそうですか、なんて納得できるワケがない。


ケンジ君が死んだ?


昨日会ったばかりの、あの人が死んだ?


それはあまりにも現実離れしている出来事だった。


「今から昨日メンバーで集まるから、来るでしょ?」


「そ、それは行くけど……学校は?」


「そんなのサボるに決まってるでしょ。電話やメッセージじゃ伝えにくいから、一旦登校してきただけ」


「そ、そっか」


あたしは頷く。


結局学校はサボることになりそうだ。


でも、今はそれ所じゃない。


あたしは栞理たちのグループと一緒になり、学校を出たのだった。