狐のかざした手がなくなり目を開けるとそこは...

「えぇ!?ここどこ!?」

あやかしのたくさんいる世界でした






「ふぅ。無事着きましたね〜」

狐はひと安心と言わんばかりに胸を撫で下ろしている

「いやいやいや!狐さん?私の心は無事じゃないよ?大混乱だよ?」

私が狐に言うと狐はハッとしたように

「あ。私の名前教えてませんでしたね〜。私は九尾の銀(しろがね)と申します」





「あ、そうなんだ。よろしくね銀さん。...じゃなくて、ここどこっ?」

そう聞くと銀さんは微笑み一言

「ここはあやかしの住まう”妖界”です」