私が姿を変えた狐を呆然と見つめていると 「さて...。改めまして。桔梗様、鬼神屋大旦那様に呼ばれております」 と狐は深々と礼をしながら言った はい?大旦那?鬼神屋?どちら様? このあやかし...。何言ってるのかさっぱりわからない 「えっと...。改めましてって言われても意味が分かりません!」 というか突然現れたあやかしに はい。分かりました。行きます っていう人はいないわ! 「さぁ。行きましょう」 そう言いながら狐は私の目に手をかざした。