やっぱりイケメンなんだ、と、目の前にいる人の顔を見つめた。

「かっこいいですね。羨ましい」

でも、私がそういったのにも関わらず、その人は、少し頬を紅くしただけで顔を背けた。

そして、少ししてから、またこっちに向き直り、言った。

「何故そのような格好をしている?」

私は即答した。

「まだ秘密ですよ♪」

だけれど、相手も引かない。

「何故?」

「秘密だから」

私だって引かない。

すると、諦めたように溜息をつかれた。