時空を越えて 〜本当の愛〜


街の人たちの声が耳に入る。
「壬生浪」という単語が聞こえ、にやりと笑った。

そしてスピードを緩め、スカートをはだけさせ、いかにも急いで逃げてきたように見せかけた。

「そこで何をしている?」

聞こえてきた低い声と、眼の端に入った浅葱色に気づき、顔をあげた。