黒と白なんて断然黒に決まってるでしょ?

「あの、ここは理事長室、ですか?申し上げにくいのですが、迷子になってしまいまして、、」

悪魔でも、常に上品さを保ちつつ、か弱い女の子を現さなければならない

ふむ、この設定は初めてだから、難しい

けど、私が失敗なんてするはずがないよね

「ここが理事長室であっているよ、すまないね、本当は看板が立っているはずなんだが壊してしまったんだよ、疲れろう、中においで」

そんな怖い誘い文句やめてくださいよ

怖いです。

「あ、はい、失礼、します」

室内に入ると、以外にも綺麗だ

物は黒を基調としていて、とてもシンプル

その上、鮮やかなカラーをしたものがワンポイントで真ん中に置かれている。重苦しさを感じさせない丁度いい空間だった。

「ほら、はやく、ソファーにかけて」

だから、怖いです

「あ、はい」

それしかいえません

「じゃ、この学園について話をするが、その前に確認をさてくれ、君は、黒音 明 (くろね めい)、13歳であっているかい?」

そ、私は黒音 明

に、なった

ボスが勝手に決めたんだよ

13歳ってのは本当。身長が小さいけど、そのわりには顔が大人びているし、学力も運動も魔法も、全てパーフェクトだから、クロならいける!ってシロにも言われた

でも、嬉しくないな、あ、嬉しいってなんだっけ。

「はい、間違い、ありません」