愛翔君に握られた手がなぜか暖かく感じて。




ずっとこのままでいい。




そう思えてしまう。




ガチャ。




走ること数分。




私たちは屋上に来ていた。




「キレイ…。」




「え?これが?」




屋上から見えたのはただの住宅地。




でもすごくキレイに見えた。




それはきっと君がいるから。




君が連れて来てくれた場所だから、だよ?