元々あまり自分から話す人じゃなかったし。



一度、学校をサボってついていってみたこともあったが、結局途中で見失った



せめて、その友達の名前さえわかればいいんだけどな。



そしたらその友達には当時のことや火事のことも聞けるし



向日葵「…話は終わりか?」



知っている向日葵にとってはつまらない話だっただろう



神楽「あ、向日葵。
もしかして、兄ちゃんの交友関係とか調べられたりするの?」



あ…そうか。



向日葵は世界一のハッカーだ。



向日葵なら余裕に、調べられるだろ



向日葵「…調べてどうなる?」



「「え?」」



向日葵「……俺は調べるつもりも、お前らに教えるつもりもない。
兄弟ならそんなん自分で調べろ。


…30分オーバー、さっさといくぞ。
陽向が待ってんだ」



…自分で、な。



確かにそうだな



…つーか、忘れてた。



元々陽向のことで集まったのか



今の時刻は午後の1時。



昼前に集まったのに、結構話してたんだな



…こういうのはあれだけど、陽向が記憶喪失になったからこそ、陽向と琥珀の過去を知れたし、偽名であることも知れた。



だから、ある意味よかったのかも知れないなと不謹慎ながら心の中で思った。