当たる寸前で止まり、彼等が息を飲む。
「どういうっ…」
「待て露李。喋るな」
結に制止され、口を閉じる。
野花の悔しそうな目がこちらを向いていた。
「君達は忍者か何かなの?」
穏やかだが冷たい声色。
野花たちの顔が強張る。
「…どういうつもりだ」
疾風が懸命に感情を押し殺しているのが分かる。
理津と静は怒りを抑えようとしているが、ゆらゆらと気が立ち上っていた。
「俺たちの前で姫様を襲うってことがどんなことか、分かってやってるのかな?」
文月は自分の手を口元に持っていくと、ふっと息を吹きかけた。
氷が造られ、見る間にそれは鋭利な刃となる。
「ふーづき。落ち着けよ」
結が文月の肩に手を置いて笑った。


