「い、良いところに!助けて下さい~っ」
露李はこれ幸いと逃げ出し、結の後ろに隠れる。
それを見た疾風は不服そうに腕を組んだ。
「…俺から逃げなくても良いだろう。理津ならまだしも」
「何でだよ俺だって別に怒られるようなことはしてねぇよ」
「こんな死ぬほどざっくりしてる奴からかうんじゃねーよ!それにお前!…人前だろうが」
「へぇ、人前じゃなかったら何しても良いんだな?あんなことやこんなことを…」
「理津」
「はい。すみません文月先輩」
「何で文月の言うことは聞くんだよ!」
「人徳だよバーカ。好きな女口説けなくてどうすんだバーカバーカ」
「バカー!?」
「はいはい場を弁える。その辺でやめときな。大丈夫、露李ちゃん?」
文月が手を叩いて終わりを宣言し、静に慰められている露李を振り返る。
「あんな節操ないのは放っといて、俺達とのんびりしよっか?」
「同じ部屋じゃねぇか、何が変わんだよ」
「理津」
「すみませんでした」
「理津、お前は文月先輩と何があったんだ…」
「疾風。理津の世話頼んだぞー!」
「俺ですか?」
「嫌だぞこんな奴に従うの!!」
結局はいつも通りになってしまうのだった。


