【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

***


 「うーわ、もう!ムカつく!!何あれ!!」


用意された部屋に入り桜木たちが下がってすぐ、露李はばんばん畳を叩いた。

いつもなら疾風あたりに『そんな格好でやめろ』と言われるが、今日は止められなかった。


「何ですかあれっ!露李先輩を馬鹿にして!」
 

「まあ、あんだけ舐めた発言しててよく生きてこられたなあとは思うよ」


文月も相当、腹が煮えていたのか静を止める気はないようだ。


「にしても露李よく頑張った!もっと見せつけてやっても良かったけどなー!」


「だって調節難しいんですよー、角が出たら困ります」


「気軽に言うようになったな、角とか」


結にさらっと答える露李に、疾風が感心したように言う。


「でもあのばあさんおっかねぇな。すぐ皆従うし、よっぽど怖ぇんだろうな…」


理津は思い返して顔をしかめる。


「あれでもマシな方よ。お祖母様は厳しいけど、いつも役割的に表向きの体裁整えるのが忙しいし、そこまで内情には精通してないっていうか」


それよりも。


「今日ここには居ない、克雪が問題よ。何でここに居ないかは知らないけど…あの人、一族の統制権を持ってるの。お仕置きも配置も、全部あの人の管轄なのよ」


「何つーか親戚ってより会社って感じだなー」


「そう!そうなんです」


「俺の家も表向きは企業だからな。そっちは当主の仕事で俺自身はよく知らねーけど、わりとでかいグループだしな」


資金運営から何から、現実問題として取り繕うことが必要なのだ。

ふと、今まで知らなかったことを思い出して露李は五人に乗り出した。


「皆さんのお家って、表向きは何なんですか?」


「何だっけなー?」


「まあ結は修行とかあったしね。風雅家はどちらかというと観光系かな。船の旅とか、ホテルとか。そういうのを経営してるよ」


文月が分かりやすく教えてくれる。