【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

***

 また桜木に案内をさせ、外に出る。

結のエスコートで階段を上っていると、もう片方の手で頭を小突かれる。


「いたっ。何するんですかー」


「無茶するからだバーカ」


「バカ!?」


「この恨み許すまじ、でも良いけどな。まさか自分を切るとは思わなかったぞ!」 


「えっ、遊ぶのも大概にしろよっていうのは分かってて言ったんじゃないんですか?」


「普通しねーんだよお前みたいなことは!せいぜい力見せつけるくらいかと思ったわ!」


「でも別にすぐ治るし」


「そういう問題じゃーねだろ」


バカ、とまた言われてしまう。

桜木は気まずいのだろう普通に歩いているが、会話は丸聞こえである。


「ったく本当に突拍子もなく…」


だって寒かったんですよ、とせめてもの言い訳をしてみる。

いじけたところで地上に戻ってきた。

既にそこには雛菊に連れられた文月たちが待ってくれていた。


「お前、顔大丈夫か。すごいことになってるぞ」


「…失礼ね、乙女の顔に向かって」


開口一番、疾風は言葉が足りない。

顔色が悪いということなのだろうけど。


「誰が乙女だよ、誰が。ほらこれやるから持っとけ」


失礼極まりないことを言いながら、理津が紫の火を出してくれる。

有り難く暖まりながら、文月と静の心配そうな視線に笑顔で応えた。


「大丈夫ですよー、ちょっと寒かっただけだし」


「そのわりには顔色が悪いよ。何があったの?」


「冷たい泉に浸かってました」


「何ですかそれっ」


静がまた怒りだす。

その仕草の可愛さに露李が笑みを浮かべた。


「何て癒し系なんだろう」


「おーい、お前そのニヤニヤ笑いやべぇからやめとけ」


「失礼ねっ、さっきから二人とも!」


いつも通りの皆に、ほろりと心が解れた。