【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

***

 見慣れた風景が見えた。

緑の多い道を抜け、中心部に見えるのはやたらと大きな屋敷だ。


「あそこです。あれが神影家です」


見れば分かるだろうが、一応言っておく。


「何か妙だなー。あそこも一つの町みたいで」


「ああ、はい。現当主の直系かそうでないかによって居住区が変わるんです」


「…居住区ぅ?」


そう言われてハッとする。

自分の生家が極めて特殊であることを忘れていた。


「この町、殆どの人が何かしらで神影家と繋がってるんです。それで、直系筋や血の濃い人たちは皆あの屋敷にすむんです。あ、でもあんまり関係のない人たちは普通に暮らしてるんですよ」


へえ、と結は一度そこに視線を投げかけたが、さほど興味は無いようですぐに目を戻す。


「露李様、風雅様。御準備は」
 

「出来てるわ」


露李が答え、結が頷くとパッとドアが開いた。

他の面々も車から降りてくる。