***
見慣れた風景が見えた。
緑の多い道を抜け、中心部に見えるのはやたらと大きな屋敷だ。
「あそこです。あれが神影家です」
見れば分かるだろうが、一応言っておく。
「何か妙だなー。あそこも一つの町みたいで」
「ああ、はい。現当主の直系かそうでないかによって居住区が変わるんです」
「…居住区ぅ?」
そう言われてハッとする。
自分の生家が極めて特殊であることを忘れていた。
「この町、殆どの人が何かしらで神影家と繋がってるんです。それで、直系筋や血の濃い人たちは皆あの屋敷にすむんです。あ、でもあんまり関係のない人たちは普通に暮らしてるんですよ」
へえ、と結は一度そこに視線を投げかけたが、さほど興味は無いようですぐに目を戻す。
「露李様、風雅様。御準備は」
「出来てるわ」
露李が答え、結が頷くとパッとドアが開いた。
他の面々も車から降りてくる。
見慣れた風景が見えた。
緑の多い道を抜け、中心部に見えるのはやたらと大きな屋敷だ。
「あそこです。あれが神影家です」
見れば分かるだろうが、一応言っておく。
「何か妙だなー。あそこも一つの町みたいで」
「ああ、はい。現当主の直系かそうでないかによって居住区が変わるんです」
「…居住区ぅ?」
そう言われてハッとする。
自分の生家が極めて特殊であることを忘れていた。
「この町、殆どの人が何かしらで神影家と繋がってるんです。それで、直系筋や血の濃い人たちは皆あの屋敷にすむんです。あ、でもあんまり関係のない人たちは普通に暮らしてるんですよ」
へえ、と結は一度そこに視線を投げかけたが、さほど興味は無いようですぐに目を戻す。
「露李様、風雅様。御準備は」
「出来てるわ」
露李が答え、結が頷くとパッとドアが開いた。
他の面々も車から降りてくる。


