「知ってるよ。結も知ってるはずだよ」
「そんなやついたか?」
「ほら、うちの守護精。一緒に遊んだでしょ夜に」
結は少し考えるような仕草をして、ピコンと閃いた顔をした。
「あー!あのチビッ子か!」
「あ、そっか小さい頃しか会ったことないのか」
話の展開が読めずに露李が黙っていると、ごめんごめんと文月が補足をしてくれた。
「守護家には守護精っていうのがいてね。大昔に契約した力の源なんだけど、頭領になれるくらいの力量だと見ることが出来るんだ」
「そうなんですね」
じゃあ守護者は妖精の仲間とかなのかな、と思っていると、結が首を振った。
「あいつらは普段は綺麗な見た目だけどな、怒るとやべーから気をつけろよ」
「どうなるんですか?」
「んー。何ていうか、俺たちが妖怪って呼ばれるのは絶対にあいつらのせいだって思えるくらいかな」
分かるようで分からない。
それに、
「妖怪ってそんなに悪いものとも思えないですけど。色々いますし。そりゃ、イメージもあるとは思うんですが」
水無月がまだ敵だった頃、妖怪と呼ばれて憤っていた守護者たちを思い出した。
「ああ、そりゃそうなんだけどね。この街に伝わる妖怪があまり良い印象じゃないんだ」
文月の説明に納得した。
「私の家で言う鬼みたいなものですね」
「あーそんな感じだ。イメージって面倒くせーよなー」
結が笑い、露李もつられて笑った。


