【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく



「は、どうして、」


一瞬にして彼女の身体が凍りつく。

その手を剥がそうともせず、動けなくなったかのように固まった。

そこだけ時間が止まっているように。


「ごめ、ごめんなさいっ、また力を使ったから、ごめんなさ、連れて行かないで──!!」


過去の記憶が、聞こえないはずの声を聞く。


「おねがい、にいさまを助けて……」


最後にそう残し、幼い露李は意識を手放した。