私達は文化祭の疲れを忘れるくらい楽しんだ。


ご飯は豪華で、食後のデザートまであった。


家に帰ってもお母さんが仕事でほぼいない生活をしている私にとって、みんなと過ごしたこの日は宝物になった。


このまま、みんなに秘密を打ち明けたかった。


でも、できなかった。


私にはモデルと総長という責任がある。


独断の判断で周りを巻き込むわけにはいかない。


そして…秘密を打ち明けてまた1人になるのが怖かった。