すると、玲音が私たちの席までやってきた。


「りりちゃん、もう弁当食ってるの?」


玲音が目を丸くする。


「玲音のお弁当は私の机のなかに入ってるよ?」


「サンキュー♪じゃ、俺も早弁しちゃおっかな。

あ、りりちゃん、今日の帰り、部活見に来れる?」


「ごめん、今日はバイト」


「ちぇっ。つまんないの。やる気でねえ」


「……部活くらい一人で頑張れ」




肩を落とした玲音に呆れていると、沙耶ちゃんが玲音に鋭い視線を向けた。