「げほっげほ!!…はぁはぁっ………っ!!イノリ…」
「大丈夫か!?」
キヨを引き揚げたのはイノリ。
イノリがキヨの背中をさすりながらキヨを見つめると、キヨは泣き出した。
「うわぁぁぁん!!イノリっ!!」
「だから泣くって言っただろ。俺から離れるからこうなるんだ」
「イノリっ…」
小さい頃、市民プールで溺れた時も救ってくれたのはイノリだった。
キヨはイノリに生かされてる。
そう思った。
「………ごめんキヨ。悪ふざけが過ぎたね」
プールからあがったカゼはイノリに抱き付いて啜り泣くキヨの頭を撫でた。
「カゼにはまだまだキヨの保護者役は出来ねぇな。任せらんねぇ」
「………保護者?」
「キヨをちゃんと守れねぇなら勝手な事すんなって言ってんだ!!わかったな!?」
イノリはそう言うと、キヨを抱っこしたまま荷物を置いている場所へと向かった。
カゼはそんなイノリの後ろ姿に優しく微笑んでいた。
「…ぐすっ…くすん…」
「いつまで泣いてんだよ。もう大丈夫だ」
「…イノリっ」
「何だ」
「鼻出た…」
「お前はどこのガキだよ!俺の肩に鼻水付けやがって」
イノリはキヨをポンポンと撫でると、体を流しにキヨと共にシャワールームへ向かった。
「ほら、チーン」
イノリはキヨに鼻をかませる。
「いい加減降りろ。腕痺れてきただろ」
「やだ。降りない」
イノリにしがみついたまま離れようとしないキヨ。
イノリは渋々キヨを抱っこしたままシャワーで体を流すと、確保していたベンチへと戻った。
「お前は本当に目が離せないって言うか、ほっとけないと言うか…本当に18かよ」
「うん。8月になったら19だよ」
ベンチに寝そべるイノリの足の間にちょこんっと座っているキヨ。
イノリはビーチタオルにくるまるキヨを見つめていた。
「大丈夫か!?」
キヨを引き揚げたのはイノリ。
イノリがキヨの背中をさすりながらキヨを見つめると、キヨは泣き出した。
「うわぁぁぁん!!イノリっ!!」
「だから泣くって言っただろ。俺から離れるからこうなるんだ」
「イノリっ…」
小さい頃、市民プールで溺れた時も救ってくれたのはイノリだった。
キヨはイノリに生かされてる。
そう思った。
「………ごめんキヨ。悪ふざけが過ぎたね」
プールからあがったカゼはイノリに抱き付いて啜り泣くキヨの頭を撫でた。
「カゼにはまだまだキヨの保護者役は出来ねぇな。任せらんねぇ」
「………保護者?」
「キヨをちゃんと守れねぇなら勝手な事すんなって言ってんだ!!わかったな!?」
イノリはそう言うと、キヨを抱っこしたまま荷物を置いている場所へと向かった。
カゼはそんなイノリの後ろ姿に優しく微笑んでいた。
「…ぐすっ…くすん…」
「いつまで泣いてんだよ。もう大丈夫だ」
「…イノリっ」
「何だ」
「鼻出た…」
「お前はどこのガキだよ!俺の肩に鼻水付けやがって」
イノリはキヨをポンポンと撫でると、体を流しにキヨと共にシャワールームへ向かった。
「ほら、チーン」
イノリはキヨに鼻をかませる。
「いい加減降りろ。腕痺れてきただろ」
「やだ。降りない」
イノリにしがみついたまま離れようとしないキヨ。
イノリは渋々キヨを抱っこしたままシャワーで体を流すと、確保していたベンチへと戻った。
「お前は本当に目が離せないって言うか、ほっとけないと言うか…本当に18かよ」
「うん。8月になったら19だよ」
ベンチに寝そべるイノリの足の間にちょこんっと座っているキヨ。
イノリはビーチタオルにくるまるキヨを見つめていた。

