続・祈りのいらない世界で

「カンナ…。幸せになろうね」

「えぇ、私達はまだまだ幸せになれるものね」




恋愛感情のせいで沢山、間違った道を歩いてさまよっていた私達は


今度は家庭の悩みを持つようになった。





いつしか大人になっていたけれど


悩んで間違った選択をしてしまうのは、いくつになっても変わらないんだね。




でも、私達は恋愛の悩みをちゃんと乗り越えてきた。



だから今度もまた乗り越えられるよ。

幸せになれるよ。




私達は痛みも辛さも、強さも…

もう、知ってるのだから。







「美月。俺は百歩譲って言ってるんだ。絶対守れよ」

「…イノリって実はバカでしょ」



キヨは暫くして体も本調子になり、医師に授乳の許可を貰った。


そんなキヨはヨウセイを抱きながら、呆れ顔でイノリを見つめていた。




その理由は…




「ヨウセイは男なんだぞ!?お前、ちょっとした浮気してる事になってんだからな!」


「陽ちゃんは息子でしょ!?バカじゃないの!?」


「バカでも何でも…ヨウセイに吸わせんのは右胸だけにしろ!!」



イノリに授乳は右胸限定だと言われて呆れているキヨ。


イノリは授乳自体が気に食わない様子。