「なるほどな。まぁカンナらしい考えだとは思うけど…まさかカンナがケンに惚れるとは思わなかったぜ」
「カンナは寂しいんじゃないかな？本当だったらカンナはカゼと、今の私とイノリみたいになってるはずだったのに…」
「…なぁ美月。俺ずっと考えてた事があって、まだ言うつもりはなかったんだけどカンナとケンの事も踏まえて今、お前に話そうと思う」
「何？」
いつになく真剣な表情のイノリを見て、キヨは嫌な予感がした。
「ここを出て、２人で暮らさないか？」
イノリの言葉にキヨは目を見開いた。
ここを出る？
２人で暮らす？
それはカンナとケン、フウそしてカゼと別れるという事。
イノリは何を言っているの？
「出産費用とかがあっから今すぐには無理だけど、ガキが産まれて落ち着いたら埼玉あたりにでも住まねぇか？仕事がこっちだから、地元には帰れねぇし」
「…何でいきなりそんな事言うの？イノリはカンナ達と離れても平気なの？」
「そうじゃない。俺達が一緒にいるからカンナは寂しがるし、ケンはお前を諦められない。だったら離れた方があいつらの為なんじゃねぇの？
前までは２つの家庭がひとつ屋根の下で暮らすのも楽しくていいんじゃないかって思ってた。けどそれは違う。
俺とお前は親になるんだ。いつまでも幼なじみに甘えて生きていくのはダメだ。そう思ったんだよ」
イノリの言う事は正しいよ？
もう24の大人だもの。
幼なじみの存在に縋ったままじゃいけない。
結婚生活はおままごととは違うんだから。
そんな事わかってるよ。
でも…
24年間もずっとずっとそばにいた家族のようなカンナとケンから、今更離れるなんて出来ないよ…
離れたくない。
「カンナは寂しいんじゃないかな？本当だったらカンナはカゼと、今の私とイノリみたいになってるはずだったのに…」
「…なぁ美月。俺ずっと考えてた事があって、まだ言うつもりはなかったんだけどカンナとケンの事も踏まえて今、お前に話そうと思う」
「何？」
いつになく真剣な表情のイノリを見て、キヨは嫌な予感がした。
「ここを出て、２人で暮らさないか？」
イノリの言葉にキヨは目を見開いた。
ここを出る？
２人で暮らす？
それはカンナとケン、フウそしてカゼと別れるという事。
イノリは何を言っているの？
「出産費用とかがあっから今すぐには無理だけど、ガキが産まれて落ち着いたら埼玉あたりにでも住まねぇか？仕事がこっちだから、地元には帰れねぇし」
「…何でいきなりそんな事言うの？イノリはカンナ達と離れても平気なの？」
「そうじゃない。俺達が一緒にいるからカンナは寂しがるし、ケンはお前を諦められない。だったら離れた方があいつらの為なんじゃねぇの？
前までは２つの家庭がひとつ屋根の下で暮らすのも楽しくていいんじゃないかって思ってた。けどそれは違う。
俺とお前は親になるんだ。いつまでも幼なじみに甘えて生きていくのはダメだ。そう思ったんだよ」
イノリの言う事は正しいよ？
もう24の大人だもの。
幼なじみの存在に縋ったままじゃいけない。
結婚生活はおままごととは違うんだから。
そんな事わかってるよ。
でも…
24年間もずっとずっとそばにいた家族のようなカンナとケンから、今更離れるなんて出来ないよ…
離れたくない。
