「なっ…何すんだよ!!」
「………キヨいるのに喧嘩するのは良くない。相手が5人もいるんだから、キヨも危なくなる」
カゼはそう言うと、キヨの元へ向かい鞄を受け取るとキヨの頭を撫でて学校から出て行った。
イノリは泣いているキヨをジッと見つめる。
「…おい。好きなヤツには会えたのか?」
「…会えた」
「…そうか。よかったな…」
フッと息を漏らすとイノリはその場に寝そべった。
「…イノリが来たから会えたの」
か細いキヨの声が聞こえ、イノリが顔をあげるとキヨはイノリの腹の上に乗っていた。
「意味わかんねぇんだけど」
「…私の事をただの幼なじみだと思ってるイノリにはわからないよ」
キヨはイノリの胸倉を掴むと自分に引き寄せ、赤くなっているイノリの額に軽くキスをした。
「…なんで泣くんだよ」
イノリの胸倉を掴みながら、イノリの額に自分の額をくっつけ歯を食いしばり泣き出すキヨ。
こうやって触れられるのに
そばにいられるのに
イノリにとって幼なじみ以外の何者でもない事が悲しかった。
「………キヨいるのに喧嘩するのは良くない。相手が5人もいるんだから、キヨも危なくなる」
カゼはそう言うと、キヨの元へ向かい鞄を受け取るとキヨの頭を撫でて学校から出て行った。
イノリは泣いているキヨをジッと見つめる。
「…おい。好きなヤツには会えたのか?」
「…会えた」
「…そうか。よかったな…」
フッと息を漏らすとイノリはその場に寝そべった。
「…イノリが来たから会えたの」
か細いキヨの声が聞こえ、イノリが顔をあげるとキヨはイノリの腹の上に乗っていた。
「意味わかんねぇんだけど」
「…私の事をただの幼なじみだと思ってるイノリにはわからないよ」
キヨはイノリの胸倉を掴むと自分に引き寄せ、赤くなっているイノリの額に軽くキスをした。
「…なんで泣くんだよ」
イノリの胸倉を掴みながら、イノリの額に自分の額をくっつけ歯を食いしばり泣き出すキヨ。
こうやって触れられるのに
そばにいられるのに
イノリにとって幼なじみ以外の何者でもない事が悲しかった。

