部屋のベッドに寝そべりながら外で騒ぐ4人の声を聞いていたキヨ。
「美月、痛い所はない?」
「大丈夫だよ。ありがとう、てっちゃん。…最近熱っぽいなって思ってたのは生理が来るからだったんだね」
「美月も中学生だからな。もう大人なんだよ」
哲也はキヨの頭を優しく撫でながら微笑んでいた。
キヨの瞳には優しいお兄ちゃんの姿が映る。
「…てっちゃん。助けてくれたお礼にカゼしか知らない将来の夢教えてあげる」
「うん。美月の夢って何?」
キヨは赤くなって鼻まで毛布を被ると、ニッコリ笑って呟いた。
「イの付く人のお嫁さん。私の夢はずっと変わらないよ。例えこの夢が夢のまま終わってしまったとしても」
キヨがきゃーっと叫びながら布団の中に潜ると、哲也はフッと笑った。
「大丈夫だよ、美月。夢は叶う為に見るものだ。…じゃあ俺は機嫌の悪いそのイの付く人と話してこようかな」
哲也はキヨの頭を撫でると、イノリの元へ向かった。
キヨはコッソリと哲也の後をつける。
哲也はキヨの家の前にまだ1人で座っているイノリに話し掛けた。
「祈。俺と少し話さないか?」
「…何だよ、哲兄。またガキだって言いに来たのか?」
「違うよ。それに祈は13歳にしては大人だよ」
哲也はイノリの隣に座ると優しく肩を叩いた。
キヨは玄関のドアを少し開けて2人の後ろ姿を見つめるが、話は微妙に聞こえない。
「美月、痛い所はない?」
「大丈夫だよ。ありがとう、てっちゃん。…最近熱っぽいなって思ってたのは生理が来るからだったんだね」
「美月も中学生だからな。もう大人なんだよ」
哲也はキヨの頭を優しく撫でながら微笑んでいた。
キヨの瞳には優しいお兄ちゃんの姿が映る。
「…てっちゃん。助けてくれたお礼にカゼしか知らない将来の夢教えてあげる」
「うん。美月の夢って何?」
キヨは赤くなって鼻まで毛布を被ると、ニッコリ笑って呟いた。
「イの付く人のお嫁さん。私の夢はずっと変わらないよ。例えこの夢が夢のまま終わってしまったとしても」
キヨがきゃーっと叫びながら布団の中に潜ると、哲也はフッと笑った。
「大丈夫だよ、美月。夢は叶う為に見るものだ。…じゃあ俺は機嫌の悪いそのイの付く人と話してこようかな」
哲也はキヨの頭を撫でると、イノリの元へ向かった。
キヨはコッソリと哲也の後をつける。
哲也はキヨの家の前にまだ1人で座っているイノリに話し掛けた。
「祈。俺と少し話さないか?」
「…何だよ、哲兄。またガキだって言いに来たのか?」
「違うよ。それに祈は13歳にしては大人だよ」
哲也はイノリの隣に座ると優しく肩を叩いた。
キヨは玄関のドアを少し開けて2人の後ろ姿を見つめるが、話は微妙に聞こえない。

