「何やってんだよ。早く行って早く帰るぞ」
無視して黙々と雪だるまを作るキヨをイノリは抱き上げた。
「ひゃっ…!?」
「雪だるまは後でにしろ。さっさと行くぞ」
イノリはそのまま歩き出す。
キヨは恥ずかしい気持ちを隠す為、自分の巻いていたマフラーをイノリに巻き付けた。
「…あったかい?」
「お前があったかい」
イノリはキヨの頭を首元に寄せると、商店に向かって歩き続けた。
イノリの匂いとぬくもりを感じながら後ろに残るイノリの足跡を見てキヨが幸せに浸っていると、いきなり視界が空に変わった。
「…え?」
気付くと2人は雪で隠れていた田んぼに落ちていた。
どうやらイノリが落ち、キヨと共に転落したらしい。
「あー…ビックリした。大丈夫か?キヨ」
「ふふっ。イノリが落ちた」
「笑うな!!」
2人が溝にハマりながら笑っていると、溝の上から声が聞こえた。
「ちょっと、キヨとイノリ大丈夫?」
「………仲良し夫婦」
「イノリのバカー!!キヨとこんな所で何しようとしてるんだよ!?」
溝の上から顔を覗かせているのはカンナとカゼとケン。
3人に引き揚げられた2人は、コートについた雪をはらう。
「カンナ達どうしたの?こんな雪の中」
「ケンが高橋商店行きたいって言い出したから付き添いよ」
カンナの言葉を聞いたイノリは笑い出す。
「くくっ…。キヨとケンは同じ発想してんな」
「ケンと一緒にしないで!!やだっ!!」
「キヨ、そりゃないよ〜」
5人は並んで歩くと、商店を目指した。
無視して黙々と雪だるまを作るキヨをイノリは抱き上げた。
「ひゃっ…!?」
「雪だるまは後でにしろ。さっさと行くぞ」
イノリはそのまま歩き出す。
キヨは恥ずかしい気持ちを隠す為、自分の巻いていたマフラーをイノリに巻き付けた。
「…あったかい?」
「お前があったかい」
イノリはキヨの頭を首元に寄せると、商店に向かって歩き続けた。
イノリの匂いとぬくもりを感じながら後ろに残るイノリの足跡を見てキヨが幸せに浸っていると、いきなり視界が空に変わった。
「…え?」
気付くと2人は雪で隠れていた田んぼに落ちていた。
どうやらイノリが落ち、キヨと共に転落したらしい。
「あー…ビックリした。大丈夫か?キヨ」
「ふふっ。イノリが落ちた」
「笑うな!!」
2人が溝にハマりながら笑っていると、溝の上から声が聞こえた。
「ちょっと、キヨとイノリ大丈夫?」
「………仲良し夫婦」
「イノリのバカー!!キヨとこんな所で何しようとしてるんだよ!?」
溝の上から顔を覗かせているのはカンナとカゼとケン。
3人に引き揚げられた2人は、コートについた雪をはらう。
「カンナ達どうしたの?こんな雪の中」
「ケンが高橋商店行きたいって言い出したから付き添いよ」
カンナの言葉を聞いたイノリは笑い出す。
「くくっ…。キヨとケンは同じ発想してんな」
「ケンと一緒にしないで!!やだっ!!」
「キヨ、そりゃないよ〜」
5人は並んで歩くと、商店を目指した。

