「あ、そういえば。」


先輩は思い出したように言う


「こはる今日俺のこと無視しただろ」


ぷう、と頬を膨らませて先輩は言う



(可愛い・・・)


って、そうじゃなくて!


「し、してませんよ!」


「いーや、した!ほら、階段で俺のこと見てたのに声かけなかっただろ?」


(階段・・・?)


「あっ・・」

声、かけようか迷ってたときだ・・・


「ほら!」


「あ、あれは、無視したんじゃなくて・・・
声を、かけようと思ったら先輩いそいでたみたいなんで・・」


「・・別に声かけてくれればよかったのにー」


俺声かけてくれるかなーって待ってたんだぞ!と先輩は子供っぽく言い放つ


「っこれからは、声かけます・・」


「うん、よろしい。
じゃあそんなこはるにこれをあげよう」