数分前、俺はビビっている笹原を家にあげた。 リビングに通して、笹原の第一声が「……殺風景だな…」 少しびっくりしている笹原に、俺は告げた。 「……俺はただ静かに過ごせりゃいいんだよ。 無駄な家具とか、邪魔なだけだ。 ……部屋着に着替えてくるから座って待ってろ」 そう言い捨てて、足早に自室へと向かった。