そう言って背を向けた俺に、笹原は眉を寄せたが、後ろを素直についてきた。






笹「……俺を捕まえねぇのな」





ボソッと呟いたつもりだろうが、聴覚が人一倍いい俺には丸聞こえで。



その言葉に「…逃げねぇだろうから」と返せばフッと笑って肯定した。