「陸、お前は全て知ってたんだろ。 俺と太陽の会話を聞いた時から」 父から陸に目を移すと今まで見たことのないような目つきで陸を睨む。 「君はどうして…」 「それはあなた自身がわかるはずですよね。“ハルナサン”」 ふっと振り向き私を見る。 「どんどんと壊れていけばいい」 そして、私の横を通って行くときにボソッと呟かれた言葉。 「…楓、お前あいつと」 「今更…なによ」