「…君はもしかして」 「覚えていてくれて光栄です。」 後ろ姿からでもわかった。 颯太くんが殺気と同時に喜びを噛みしめていることを。 「そうた、くん?」 その姿を見た時にやっと、今までモヤモヤしていたその全てが繋がった——————— 「楓…!」 その場にしゃがみ込むと、後ろから陸が駆けつけてくる。 「颯太…てめぇ!」 そう言って颯太くんに殴りかかろうとする。