そして現れた…
ボディーガード

扉をノックされ
返事をしたら入ってきた男の人

あれ?…男の人ってほどの年齢じゃない
たぶん、私と年齢変わらないぐらいの青年

黒髪で一見優しそうな人だ


「初めまして。隣国エトア国から来ました。ノアです。よろしくお願いします」


なんだろう…
今までの人と質が違う…

でも、男は男
体は素直に反応する


「………っ」


同じ空間に居るだけで震えがくる
そして、恐怖で涙腺も緩む

私はいつも通り部屋の隅で震える


「えーっと…姫様?」


困惑した様子でノアが一歩近づいて来た
体が条件反射で跳ねる


「っーーー?!」


だ、ダメ!
これ以上近づかないで!

私の反応にノアは二歩下がって止まった


「わかりました。姫様が良いと言うまで、俺はここをピクリとも動きません。ですから…少しお話をしませんか?」


…下がってくれた
そのことに驚いて思わず頷いてしまった