「いやぁぁああ!来ないでっ!嫌、嫌、いやーーー!!」


メルンの自室にメルンの声が響く


「姫様?何をそんなに怯えているのです?」


とても白々しくコンフィーヌが言う
こーなったのは、貴方のせいなのに

メルンはとうとう男性恐怖症を発症した
四人目のお見合いが決定打になった

お見合い相手に押し倒され
危うい状況に陥ったのだ

もちろん、助けたのは私
威嚇して、引っ掻いて、噛み付いた


「姫様…大丈夫です。私が付いております」

「嫌っ!出て行って!来ないで!」


メルンがコンフィーヌに向かって大きなクッションを投げる


「ブッ…」


コンフィーヌにクリーンヒット
その姿は、とてもダサい