殺戮都市~バベル~

随分無茶苦茶な言い分じゃないか。


恐怖したって……俺は黒井に殺意は湧かないし、そんな物を味わえるなんて思えないんだけどな。


だけど、遊び感覚で殺されるなんて、たまったもんじゃない。


ここで死ねば、奈央さんがどうなるかわからない。


絶対に生きて、奈央さんを助けるんだ!


「良いね良いね……あの時、死神の金魚のフンだった高校生とは思えないよ。戦う前に、キミの名前を聞こうか」


「……高山真治。ただの高校生ですよ」


俺の言葉に、黒井はニヤリと口角を上げて、唇をペロリと舐めた。











「俺は黒井風助。ただの会社員だ!!」











そう言うと同時に、ランスを構えて高速で黒井が迫った!


恵梨香さんと戦った時よりも……速い!


「くっ!」


身体を少しずらすのがやっとで、右の脇を、鋭い武器の尖端が通過する。


長期戦は不利だ!


一撃で仕留めるしかない!


ランスを構えた黒井が俺に迫る。


その勢いを利用して攻撃を加えようと、首に刃を滑らせた。


すれ違っただけで首が飛ぶ。








……そう、思ったけど。


黒井が構えた左手のソードブレイカーが、日本刀を受け止めたのだ。