俺は、お前がいいんだよ。


「ち、違う…。陽希を待っていようと思って…。」


「…俺?」


「うん。あの、バイトが終わった後…一緒に時間を過ごしたいな…と思ってるんだけど、ダメかな…?」


突然の申し出に、陽希は目を見開く。


でも…驚いていたのも束の間、すぐに笑みを浮かべた。


「だ、ダメなわけねぇじゃん。俺も、そうしたいと思って誘おうとしてたから、すげぇ嬉しい。」


陽希、満面の笑顔だ…。


その表情を見るだけで、心臓が跳ね上がった。


「でも、バイトが終わるの17時だから、まだ1時間以上あるんだ…。だいぶ待たせちまうけど…平気か?」


「もちろん!書店で、結構…時間潰せるし、他のお店を見たりしていれば、あっという間だよ…。」


「そっか。だけど、あまり色んな場所を歩き回るのは控えた方がいいかも…」


「えっ?」


どうしてだろう…?


不思議に思っていると、隣のテーブル席の後片付けをしていた直さんが、私たちの方に視線を向けた。