そして、夕食後。
片付けを済ませた班から、次々と広場に移動し始める。
キャンプファイヤーが行われるからだ。
「よし、私たちも片付け終了だね!由依、広場に行こう?」
「うん、そうだね………あっ…」
恵理子と一緒に広場へ行こうとしたけれど、右手の人差し指に小さな切り傷を見つけた私。
思わず、足を止めた。
「ごめん、恵理子…先に行ってて?指、何かで切っちゃったみたいだから、私…絆創膏を貼ってから行くよ。」
「えっ、大丈夫!?」
「大したことないから平気!貼り終わったら、直ぐに広場に向かうから。」
「うん、分かった…。」
恵理子や同じ班のメンバーの人たちが広場へと行ってしまった後、私はテントの中に置いてある自分の荷物から絆創膏を取り出す。
念のため、絆創膏を持ってきておいて良かった…。
そう思いながら、人差し指に絆創膏を貼って、テントから出る。
そして、広場へ行こうと歩き出した時だった。
「あれ?伊織さんだ…。」


