俺は、お前がいいんだよ。


えっ……?


疑問符が頭に浮かぶ。


「どうして…ですか?」


「俺が高校に入学して亜季菜と友達になった後、君と同じようなパターンを2回ぐらい見てきたから…かな。」


「パターン…?」


ますます意味が分からなくて首を傾げる私に、男の子は気まずそうな笑みを浮かべた。


「とにかく、君が運悪かったとしか言いようがないな…。亜季菜が男を本気で落とそうとして失敗したこと、無いみたいだから。」


そう言い残して、男の子はスタスタと歩いていってしまった。


あの人の言ってたこと、よく分からない…。


私と同じパターンって、一体…どういうことなんだろう?


モヤモヤする気持ちを抱きながら、恵理子たちと夕食の準備を済ませた私。


みんなが賑やかに夕食を食べる中、私の頭の中は、さっきの男の子の言葉が何度も再生されていた。