その日以降、学校帰りに桜瀬駅の辺りで栗山さんと鉢合わせになることが度々あったけれど、陽希は話し掛けられても、一切無視。
私の肩を抱きながら、近寄るな…と言わんばかりの冷たい視線を向けていた。
毅然とした態度をとる陽希に、栗山さんは悲しそうな表情を浮かべるばかり。
涙を零す時もあった。
それぐらい、陽希への“好き”っていう気持ちが大きいんだ…。
そう感じる度、胸がギュッと掴まれたかのように苦しくなる私がいた。
そんな、ある休日。
私は恵理子に誘われて、蒼井坂駅前でショッピングをすることに。
色々とお店を回って買い物を楽しんだ後、一休みしよう…と言うことになり、カフェに入った私たち。
ケーキと飲み物を注文して待っていると、恵理子はジーッと私を見つめてきた。
「由依、大丈夫?」
「えっ、何が…?」
「栗山さんだよ、栗山さん。放課後…桜瀬駅の辺りで会ったりするんでしょ?結構、目撃してる生徒が多いみたいだからさ。そんなに頻繁に言い寄ってきてるの?」
心配そうな表情の恵理子に、私は小さく頷いた。


