俺は、お前がいいんだよ。


どんよりとした灰色の空。


少し湿った風が頬を撫でる中、校門のところで陽希が来るのをジッと待つ。


初回のミーティングだし、色々と打ち合わせがあるんだろうな…。


スマホの画面に表示されてる時刻を確認していると、液晶の部分にポタリと小さな水滴が落ちる。


空を見上げると、ポツポツと雨が降り始めてきた。


ついに降ってきちゃった…。


慌ててバッグから折りたたみ傘を取り出して差した。


時間が経つにつれ、下校していく生徒も疎らになり、傘に打ちつける雨音が響く。


なかなか終わらないな、ミーティング。


空を見上げて溜め息を零した時、不意に聞こえてきた話し声。


視線を向けると複数の生徒たちが次々と校舎から出てくる姿が目に映った。


運営委員の人たちかな…?


陽希を探していると、先に見つけてしまったのは栗山さんだった。


同じ高校の女の子と一緒に、私が立っている校門の方に歩いて来る。


陽希に積極的に話し掛けながら帰るんじゃないか…と思っていたけど、どうやら考え過ぎだったようだ。


ホッと胸を撫で下ろしていると……