「ところで、アイツらは月沢芸大附属高に居る…なんてことはないよな?」
「アイツら……?」
「遊園地で鉢合わせた、例の男たち。」
陽希、他校との合同キャンプだから、わざわざ心配してくれてるんだ…。
優しさに胸がジーンと温かくなるのを感じた。
「あの男子たちは、隣の市の県立高校に通ってると思う。恵理子の情報だから、多分…間違いないはず。」
「……あの女は?」
「く、栗山さん…?えっと、中学の頃に転校して行ったから何も知らないや…。遊園地で会った時は、たまたまこっちに遊びに来てたんじゃないかな…。」
「そっか…。」
陽希、難しい顔してる。
栗山さんのこと、なんだか気にしてるみたい。
あの男子たちと一緒にいたから、あまり印象が良くなかったのかな…。
疑問に思いながら、陽希を見つめる。
駅に向かって足を進めていた時だった。
「……あれ?陽希君と、伊織さん?」


