「それから、毎年…このキャンプは他校と合同で行っているんだが、今回はプリントにも書いてある通り、月沢芸大附属高とのキャンプだ。他校と交流することで、勉強になることも色々あるから、真剣に取り組むように。」


月沢芸術大学附属高校かぁ…。


遠方からも入学希望者がいる、競争率の高い学校だ。


芸術の才能に溢れた人たちと一緒にキャンプだなんて、スゴいな…。


プリントを眺めていると、先生はコホンと軽く咳払いをした。


「それじゃあ、簡単な概要説明は以上。次はキャンプの運営委員と班決めだな。運営委員は各クラス2名選出だ。班は5~6人で一班になるようにしてくれ。んじゃ、ここからはクラス委員…進行頼む。」


そっか。


キャンプだから、そういうのも決めないと…だもんね。


これは、確かに…時間がかかりそう。


クラス委員の男女が壇上へと上がる様子を見ながら苦笑いを浮かべた。