俺は、お前がいいんだよ。


「アンタらに、なんで…こういう状況になってんのか説明してもらいたいんだけど。」


「っていうかさ、伊織の彼氏なわけ?マジで?」


陽希の話よりも、男子たちの関心は…そちらに向けられていた。


「アンタたち、由依と知り合いなわけ?」


「ああ。俺ら、伊織と中学時代…同じクラスだったから。そこにいる亜季菜ちゃんは隣のクラスだったけど。」


「ふーん……。なるほどな、アンタらが例の…」


低い声で呟いた陽希。


視線を少し下に落とすと、手を固く握りしめて拳を作っていた。


「俺、伊織に彼氏がいるなんて、すげぇ衝撃。」


「いや、これだけの容姿端麗なヤツなら本気じゃなくて、遊びじゃね?どうせ、他にも彼女いるでしょ。」


「だな!伊織だけで満足するとは思えねぇし。」


可笑しそうに笑う3人の男子たち。


拳を小さく震わせる陽希の後ろ姿を見ていると、その中の1人の男子が陽希に一歩近付いた。