俺は、お前がいいんだよ。


「あ、すみません。大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫です…。」


男の人の声に俯き加減で小さく頷いた、その時。


「うわっ、コイツ…伊織じゃね?」


その声に心臓がドクン…と嫌な音を立てて、鳴り響く。


顔を上げた私は、思わず体が強張ってしまった。 


目の前に立っていたのは、中学の時に同じクラスだった男子3人。


つい先日、あの嫌な夢の中に出てきた人たちだ。


なんで、こんなところに…。


「ヤバい、マジで伊織じゃん!まあ、別に会いたくもなかったけど。」


そんなの、私だって同じ。


アンタたちに会いたいなんて思ってなかったよ。


「だよな。せっかく高校が別々になったのに、遊園地で会うとか、俺ら運悪いな。」


ハハハと笑い飛ばす男子たち。


いちいち相手するだけ時間のムダだ…。


陽希のところに戻ろう。


少し後退りをした時、1人の女の子が男子たちのところに駆け寄って来た。